スプリッター

スルーしようと思っていたガーニーフラップを勢いで作り直してしまったので、行きがかり上こいつもスルーというわけにはいかなくなってしまいましたな。自分で自分の首を締めるとはまさにこのことか。


つーわけでまずは実車写真をみてみましょうか。前回のガーニーの実車写真でもちらっと見えてたんですが、白い部分がフラッシュで飛んじゃっていたのでディテールがよくわからないわけで。
で、こっちの写真だとうらめしくなる位に構造がわかりますよ。

まずはスプリッターのサイズ、これ全然キットとは違いますな。最上段のフラップ上端、ガーニーすれすれの位置まで伸びてます。こうしてみると結構大型ですな。

それから、各フラップ・ウィングに接する部分には足が付いてます。はぁ。

作り方についてはある程度考えていたので、「どーすりゃえーねん!」ってことはなかったんですが、やっぱめんどくさいよねぇ。

まずは 0.1mm 厚の洋白帯金を適当な長さに切り出して、2枚のフラップに沿わせるようにして曲げます。こいつらが足になるわけですな。
帯金の幅は・・・忘れちゃったけど多分 1.2mm 位か?まぁ、出たとこ勝負で選んでくだせぇ。
(全く参考にならん制作記や)

今度はスプリッター本体の方。

本来ならフラップパーツの端っこに瞬着で仮止めして形状をトレースしてからアセトンなんかで剥がしたいところなんですが、既に翼端板に止めるためのピンを打ってあるのでそんな方法はとれず、なんとなく当てて油性ペンでなんとなくトレース。相変わらずいい加減作業炸裂中。


って、書いててふと思ったんですが、瞬着で仮止め出来たとしても何でトレースすりゃいいんだ?油性ペンやら塗料だとアセトンで流れちゃうし。やっぱケガキ針かなんかで書くんですかね。

とまぁ、それはともかく大雑把にトレースした形状に合わせて要らない部分を削って行きます。

見ての通りピンバイスで挟んで棒やすりで削ってます。板厚が薄いので帯金が曲ったりしないようにピンバイスで咥えてある付近だけを削ります。
別の箇所を削るにはピンバイスを咥えなおして根気勝負。

糸のこ持ってないからこれ以外にやりようがないんですよ。ま、持ってたとしても大雑把にトレースしたものなのでどっちにしてもフラップパーツに何度もあてがっては微調整をくり返す必要があるんですが。

で、なんとか形状がそれっぽくなったら半田付け。

スプリッターの方に先に半田を付けておいて、足の方はフラップパーツに乗せたままスプリッターをあてがい、熱を加えて一体化させました。

一番下にくるウィングに接する足も適当な長さに切り出した洋白帯金を使って再現、と。

これでスプリッターの方はできあがり。

キットパーツにモールドされていたスプリッターを削り取り。


改造するときはいつもそうなんですが、キットパーツに手を加えなければならない瞬間ってのは緊張しますな。いわゆるここが「ポイント・オブ・ノー・リターン」、引き返せない分岐点であります。


さっきのスプリッターを仮組みしたウィングパーツ+ガーニーフラップに乗せてみます。

ニヤリ。ひとり笑いがこみあげて来ますわ、マジで。


スプリッターとフラップ・ウィングの間に隙間がすこしありますけど、塗装の厚みも出て来るからこんなんでいいんじゃないですかね。
最後にいくつか微調整が。

スプリッターに付いた余分な半田を落すのにマッハ模型謹製のキサゲ刷毛で何度もこすって削ぎ落し。それと、実車写真だとスプリッターの足がマルボロ・ロゴの l と b の間に収まるようになってますから、デカールの該当部分にあてがっては足の幅調整をしました。

耐水ペーパーにスプリッターパーツを寝かせて削る、と。


そんなわけでやっとリア・ウィング周りは終了、のはず。