シート続き

シートベルトはどっかのキットで使わなかったいわゆるジャンクのエッチングもの使うことにしました。

焼き鈍して型を付けたんですがね、

すげー

シートの毛羽に埋もれてるよ。ww

どっちにしてもこれじゃダメだってんでなんか考えなきゃいかんな、っつーことで試してみたのがこれ。

木工用ボンドを水で薄めて全体に塗りたくって毛羽を抑え込めないかなー、なんて。

んーーーーーー。


乾燥したのを確認。若干マシな気がしないでもないけどやっぱ毛羽立ってますな。もう、こりゃこれで諦めるしかないすかねー。

あ、ところでシートベルトの色は何色なんでしょ。
ご存じの方、教えてくらさい。

ボディの方はクリアコーティングに突入。

クレオスの缶スプレーで何度もコーティングしてます。
ここ最近の北京は殺人的な気温が続きましてですね、昼は40度近くって日が何日も続いたもんですから、乾燥機もってないアタクシでも吹いたら次の日には研げる状態。

もともと北京は湿度低いですしねぇ。

上の画像は中砥ぎ終了した後にブラシで仕上げクリアを吹いたとこ。

塗装関係の作業が捗るのはいいんですが、難点がないわけじゃないです。
気温が高くて湿度も異様に低いので、しゃぶしゃぶにシンナーで薄めてもしぶきが残っちゃうんですよ。業をにやして最後なんかブラシ掃除のためにうがいさせたシンナーをそのままブワっと吹いたりもしたんですけど、やっぱ微妙にしぶきが残る。

恐るべし今年の北京。

結局、最終のクリアのあと2000番のペーパーで研いで、タミヤの3種コンパウンドで地道に研いてました・・・。

シート

さて、シート。
この時代のシートはまだスケドーニ(?)のバックスキンを貼ったシートが使われてて、模型的にこれを再現するのはなかなか骨だったりしますな。

粉を混ぜたサフとか塗料を吹き付けてザラザラした感じを出すとか、その手の缶スプレーを使うとか。

今回私はこれを使ってみることに。

ていうかこのキット、オークションで落としたものなんですけどもともとの出品者がこれを使おうと画策してたんでしょうね。
今や同じマテリアルが手に入るかどうかわかりません。

同封されていた使用説明書によると、大きめに切り取って引っ張りながら透明なゴム系接着剤で貼り付けろ、っつーことなんですが。

引っ張ってもそんなにうまいこと伸びてくれないすよ。そもそもシートの形状が深いので難しいすね。それでも貼り終えてみるとバックスキン張りのレーシングシートっていうよりフカフカのソファーみたいやん・・・。

それでもめげずにモノコックにセットしてみると・・・うーん、まぁオーバースケールではあるものの全然ダメって程でもない。

このマテリアルは1/12より大きくないと不自然ですかね・・・。

デカール

さっさとデカール貼りにはいったわけですが、このキットにはデカールが二種類付いてます。白ベタのデカールと色つきの二枚。

ボディカラーに左右されそうな色のデカールは二重に貼って透け防止しろってことなんですね。2重貼りってのは今までやったことなかったんですが、難しいすね・・・。はみだしちゃいかんし。

試しにどれくらい透けるもんなのかわかるショットを。

乾燥した状態ではないので最終的にどれくらい透けるのかわかりませんけど、この状態で「うっすら透けてるかな」って程度です。
気にしない人は二重貼りしなくても大丈夫なんじゃないですかね。

しかしね、このデカール、スゲー弱々。経年変化のせいではなく、もともと弱いっぽいです。

さてタバコ・ロゴ・デカール
キットはストレート組みだとブラジル仕様なのでタバコ・ロゴ部分はバーコードなんですが、やっぱりねぇ、ロゴ入れたい。仕様的にはウソになりますけど、雰囲気重視で。

向かって左側がエッフェ、右側がスタジオのもの。
面白いことに実物のデカールだとエッフェのは蛍光オレンジっぽくて、スタジオのは蛍光ピンクに見えるんですけど、こうやって画像にしてみると明度の差はあれどっちも朱色に見える。

実写のロゴも写真映りを考慮して蛍光にしたっていいますけど、納得。

で、どっちを使うか検討。
まずはエッフェのデカール。412T1、126C4、156/85用とあったので購入したんですね。

が、リアウィングのサイズよりも大きい。多分スタジオのT1用なんでしょうか。

こちらはなんかのイベントの時に出店してたスタジオからキットを買ったときにおまけでもらった汎用デカール(だと思う)。

こっちの方がサイズ的にはあいますんで、こっちを採用。

ただね、ドライバー・ネームが滲んだ感じでぼやけてるので本当はエッフェの方を使いたかったんですけど、大きさがあわないのでは仕方ない。

つーわけでさくさく貼りはじめました。

で、昨日の朝のことなんですが、フラップに貼った Good Year ロゴが若干浮いててシルバリングの原因になりそうだったので、ちょちょいと抑え込もうとしたところ、

・・・。


剥がれおったわい。

デカール自体が軟弱だったので危ないなぁとか思ってたんですけどね。クレオスのマークセッター使って、余分な水分を吸い取ろうとしたら剥がれますた。

そういえば Good Year の汎用ロゴデカールとか出したら売れるんじゃないすかね、タミヤがあれだから。

進捗諸々

リアウィングのダボ、真鍮パイプに置き換えてます。

外径 0.9mm のパイプ。もともとのダボが 1.0mm 径だったのでこれくらいがちょうどいいんじゃないですかね。

しかしねぇ、このメタルパーツのス穴がすごいですよ。

サフを試しに吹いてみて状態を確認してみるとこりゃまぁ大変なこと。溶きパテで埋めておきます。

で、ボディやらのレジンパーツにもサフ吹いてます。
使ったのはクレオスのレジン用缶サフ。上のメタルパーツに吹いたのは昔のソフト99のプラサフを瓶にあけたもの。ソフト99のプラサフは色が割りと濃いめなんですよねぇ。

あっと言う間に定番のピンクの下地。

やっぱキモい。ww


更にあっと言う間に定番の赤。

クレオスのスーパーイタリアンレッドです。90年前後は大体この組み合わせで済ませちゃいます。

タイヤ・ホイールの方もさっさと終わらせました。
ホイールはクレオスのゴールドで、まんなかのナットはコリコリとやすりで地道に削り落としてメタルの地色のまんま。

そこへほんのちょっぴりエナメルの黒を流して変化付けただけ。

タイヤはキットのまんま。パーティングラインを消して、ペーパーのやすり目が目立ったので軽くセミグロス・ブラックを吹いておきました。

タイヤの形状はちょっとグッドイヤーぽくないけど、気にしません。

ガーニーフラップ

フロントウィングのフラップ後端にはガーニーフラップが付いてますが、これがメタルの一体成形。
気にしない方はこのまま使うもよし、エッジだけ削って薄く見せるもよし。なんですが、なんでもやりたがりなペキモ的にはやっぱりお約束の作りなおし。

まずはフラップパーツを洋白板の上に置いてエッジに沿ってデザインナイフでケガキ線をいれます。

次にノギスで幅を測って・・・えぇ、またノギスですよ。

ハサミで切り出した洋白板の切れっ端のエッジに沿ってノギスを動かして内側のカーブをケガキます。

これでカーブを描きながらも幅が同じ板切れが作れるわけです。

が、内側のカーブはハサミじゃ切れませんから、棒やすりでひたすらケガイたラインに近づくまで削り倒します。

ピンバイスに挟み込んでハンドバイス代わりにして削り込むんですが、板が曲がらないように慎重に削り込みます。

で、洋白の帯金をハンダ付けしてできあがり。
キサゲ刷毛で余分なはんだを落とせばおっけ。

画像はまだ十分に落としきってない状態なのでまだこれからってところ。

同じ要領で反対側も作りました。

あとで固定ボルトを再現するためのピンを通す穴を開けておきます。

フロントウィング修正

リアウィングの翼端板を作り終わってなんとなくメドが立った(って言ったってまだまだやることあるけど)のでフロントウィングをちょっくらいじってみましょうね。

以前、メインウィングと翼端板だけ組み合わせて「あ、多分オッケ」とか思ってたんですが、そんなに甘くなかったすね。

やっぱ異なる素材を組み合わせるところは鬼門なんですかね。特に厚みのないレジンは反ったり縮んだりしやすいのかね。フラップが全然あわんですわ。

前の画像でもわかるようにフラップの内側の接続部分がメインにあるダボ穴に全然あわない。さらには外側、翼端板と接する部分もゆるいS字形になってるんですが、これがまた翼端板のカーブとあわない。

どこをどう修正しようかじっくり検討した結果、

まずは外側、翼端板が歪んでるのではなくメタルパーツのフラップの方のカーブがいまいちなのかなー、と。
メタルの方はほとんど経年変化はないし、歪んだりしないのでこっちに合わせたくなるんですけどね。ここはS字の下側を微妙に削って翼端板とのすき間がなくなるように調整。


で、内側ね。
まずはそもそもダボ穴とフラップのステーの厚みが違っててそのままだとどっちにしてもはまらないので薄く削ってきちんとはまるように修正。



今度はそのダボ穴にフラップのステーをはめこんで、それを基準にして外側にオフセットしてみます。

一応フロントタイヤと翼端板、ボーテックス・ジェネレータの位置関係も確認しつつメイン・ウィングの足りない幅を計測。

左右ともに 1mm づつ拡幅せにゃならんつーことがわかりましてね。

いきなりあっさりできあがった図になっちゃってますけどね。
ウィングの端っこにマスキングテープを貼って(上でも下でも構わない)、下ささえするようにしてからポリパテを盛り付け。
そしたら全体をくるむようにマスキングテープを貼ってやる、と。

するとキットパーツの翼断面形状の延長が比較的簡単にできるっつーわけです。硬化したら余計な部分を糸のこで切り落としてやすりで微調整。

で、おしまい。

何度も言うけど、キットの素性はいいんだけどやっぱり今時のガレキとは素材構成が違うので若干手間はかかりますね。
それでもそもそもの形状が大嘘ぶっこいてるどっかのキットのようなことはないのでストレスにはならんですけどね。www

翼端板作成

前回懸案になった翼端板は結局作りなおすことにしました。
まずは 0.2mm 厚の真鍮板をキットパーツに瞬間接着剤で仮止めした上で更にクランプで挟み込んで固定、糸のこ(バローベ#0)で地道に切り出しました。

糸のこで切り出すときって結構コツが要りますね。焦らずじっくりとやれば切り出せる。切り出した後、ウィング・フラップを固定するためのダボ穴をそのままトレースして開けちゃいます。

更に 0.1mm 厚の洋白板にキットパーツをあてがって、ナイフでトレースしながら切り出します。この時サイズは前後長が若干短くなるようにしてます。

Pカッターなんかも動員してなんとか切り出しました。

切り出した両方の板をハンダで溶着して一枚板にしたところでもう一回洋白板の方にもダボ穴をあけます。

あ、溶着前に二箇所の切れ込みを開けておきました。
ピンバイスで切れ込みの頂点になる部分を開けて、あとは金属ニッパーで切り取る、と。

最後に翼端板の後端に洋白の帯金(0.4mm 幅だったかな?)をハンダ付けして、余分なハンダをキサゲ刷毛でこそぎ落としたらできあがり。

案外きれいにできた気がする。

真鍮と洋白と違う素材の板を使った理由?
何もありません。単に 0.1mm と 0.2mm で同じ素材の板が手持ちになかったから。www

あ、あとアンダートレイとのすき間を埋めるアレ、今のところこんな感じで大体いいかなってところまで来てます。

細かい修正はもうちょっと必要ですけど概ねいいんじゃないでしょうか。


他にはこんなこと始めてます。
ライトのあたる向きが違うので単純には比較できないですけど、サイドポンツーンのルーバーを彫り込んでます。

上が彫り込んだ状態、下がキットのまま。
何もしないよりはいいかな、位の違いですけどね。