ルーバー

というわけで、(全然脈絡無視してますが)

ボンネットのルーバーでございますよ。
これがねぇ、エッチングパーツ中難易度最大(あ、P400 とか P400S を作るのに使うライト回りの通称「まつげ」の方が凄いですけど、今回は使わないので)でございましてね。

説明書では「一枚ずつ取り付けてください」と書かれているだけで、あとは放置プレイ。色々考えて見まして、まずは瞬着で仮止めして半田付けなんて軽ぅく見てたんですが全然瞬着が使えない。

固着してくれないんすな。油分とか残っていたんだろうか。

で、マスキングゾルで前後ある接着部分の片方に付けてみる、ってのも試したんですがやっぱ無理。流体で接着するとなると隣り合ったパーツ同士が引き合ってくっついてしまうんですよ・・・。

もうね、


「スタジヲ!てめぇ、作ってみたのかよぉっ!(怒」

とひとしきり吼えたところで、このままでは

逆立ちしたってできません・・・。



で、もう一度冷静に考えて、用意されている枠のパーツは諦めることにしました。
各ルーバーの隙間を測ると幸いなことに 0.5mm 。とにかくルーバーを一定間隔に固定できる治具を作ってそれらを束ねるのは洋白線でいいんではないか、と。

まずは 0.5mm のプラ板を細長く切り出して、片側だけ瞬着で留めて積層。接着していない反対側からエッチングを差しこんで並べてみようと。


試したところ、これまたダメ。

差しこむにつれ、各パーツが扇状に開いて行ってしまうんですな。それと、どんどん差しこむのがきつくなってくる。

考えてみりゃこんな事態は予想できたわけなんですが・・・。


で、ふと閃きました(つっても閃くのに2日位かかった)。治具自体ががっちりしている必要はないだろ、と。

というわけで、両面テープを板に貼り、その上でエッチングとプラ版を交互に並べて立てていくわけですよ。

実際、ここまで辿り着くのにほぼ一週間考え続けました・・・。効率悪。


並べ終わったパーツ達を微調整しながら揃えて、0.3mm の洋白丸線でまとめます。
ここは当初、半田コーティングした洋白線をあてがって熱を加えて固着させる目論見だったのですが、ちょっとでも力を加えるとルーバーがよれる気がしたのと、1、2枚だけ固着しなかったなんていう事態が予見されたので、エポキシ接着剤を洋白線に塗って取り付けました。

2本の洋白線を取り付け終わったのがこれ。若干不揃いなのは「もう許して」って感じ。

これはフロントから向かって右側のルーバーなんですが、こっちは二度目だったので比較的マシな出来。向かって左側にあたる方は結構ダメダメ。エポキシが多過ぎてルーバーの間に溜まってしまったり(モーターツールで削り取りましたが)、前縁が微妙にカーブを描いていることを忘れてパーツを揃えるときに前端が一直線になるように揃えてみたり(これも出来る限り修正しましたけど)。


もうね、これ以上は無理です。

キットにあてがってみるとこんな感じっすな。

今後このエッチングを使おうと思っている方は説明書通りに出来ない可能性が高いことを重々承知しておいた方がよろしいか、と。

一応私の腕でできるのはこのあたりが限界っす。